ということで前回の記事は
こちら↓
<東欧盗賊列車の旅2>
そもそも旅日記っちゃあ、何のこつばい?
ってな方は
【欧州旅行記過去記事一覧】
・ドイツ映画祭編(1/2/3)
・チェコへの夜行列車編(1/2/3/4)
・チェコ編(1/2/3/4/5/6/7)
・ポーランド実況編(1)
・東欧盗賊列車の旅編(1/2)
クラコフは、しとしと雨でした。
さんざん「泥棒に気をつけろ」と
車掌に脅されていたせいで
少し暗めの駅舎にも危険が潜んでそうな
気がしてしまいます。
そんなわけで警戒モードで歩いたので
写真が少なめです。
早朝なので、屋台のプレッツェル屋さん
(というのかどうか知りませんが、ブッシュが喉に詰めたやつと似た形)
以外は、どこもやってません。
駅の近辺を濡れながら一回りしたものの、
両替屋もインターネットカフェも見あたらず、
一旦、駅に戻ってきました。
すると、駅の地下部分の暗がりに
両替屋があって、人が10人ほど並んでました。
最後尾に並ぶこと10分。
ようやく順番が回ってきましたが
英語全く通じず。
ユーロをポーランドズウォティに
両替したい、というのですが
ポーランド語でまくし立てられます。
しかし、言葉が通じていないというよりも
もうちょっと根本的に何かが
食い違っているらしいことが
異言語コミュニケーションの隙間から
漏れ伝わります。
はて?
もう一回、自己主張
どうせ通じないから日本語です
「両替したいんですよ、ユーロからズウォティ」
突然、係員と行列の後ろの人が数人がかりで
「あっち行け」と
一斉に指さします。
どうやら、両替所と思ってた窓口は
国内路線の切符売り場だった模様。
みどりの窓口でドル出してる可愛そうな外人、ですね。
ポーランドの皆さん、お騒がせしてすいません。
ちなみにズウォティ(polski złoty)は
英語ではpolish zlotyと表記されるので
ズロティと発音されることも(特に英語圏の人には)
ありますが、原音重視の日本人としては
ズウォティで通す所存でごわす。
80年代ポーランド民主化運動の
中心的役割を担った労働組合「連帯」のリーダーだった
レフ・ワレサ(Lech Wałęsa)さんもポーランドでは
レフ・ヴァウェンサと発音(あれ?原音主義どこ行った?)。
閑話休題……
気を取り直して両替所に行き、
すんなりとズウォティを手に入れます。
すると両替所の目の前の地下通路に
ネットカフェ発見。
たとえて言うと
御堂筋線動物園前駅のホームとホームを
繋ぐ地下通路みたいな空間に
何の表示もなくネットカフェ営業中。
店員やる気まったくなしの若い男女各一人ずつ。
客はもちろんゼロです。
お姉さんに「使いたいねんけど」と声をかけると
アゴでこなされます。(勝手にどうぞ)てな感じ。
ユースホステルのサイトを探します。
事前にプラハのホステルのPCから
クラコフの宿を2泊分予約してあったのですが、
地図をメモするのを忘れていたので
トラムの駅を調べる必要があったのです。
Elephant on the Moon
ありました。
チェコよりもさらに通貨が安いので、
少し奮発して個室を予約してあります。
中心部から少し離れてますが、
トラムで10分とあるので歩けなくもないでしょう。
相変わらずやる気のないお姉さんに
両替したての小銭を払い(メモしてないので忘れましたが
確か30分で200円ぐらいだった……ような?)
ネットカフェを後にして
トラムの切符売場を探します。
まずは、駅の切符売場へ。
さっき訪れた地下のみどりの窓口ではなく
地上部分の立派な建物が始業時間になったので
ずらりと並ぶ切符売場窓口へ。
しかし、全く通じません。
向こうもこちらも何が言いたいのか
一つも理解できない。
あじゃじゃじゃ。
数ある窓口を攻めまくるも
なかなか切符を買えないもどかしさ。
しかも、わりと皆が怒り顔です。
作りの問題かもしれませんが。
日本の客商売の過剰な作り笑顔も
気持ち悪いですが
そこまで不機嫌に仕事せんでもええやん、
と思わなくもありません。
でも、別に怒ってるわけでもないんでしょうねぇ。
数人目のチャレンジでようやく
想像するところ「売店で買え」的なことを
言われてる(らしい)ことに気づきます。
先ほどから何度か通っていた
キオスクに売ってるらしい。
ようやく一日券をゲット。
10.40zl(ズウォティ)なり
(ポーランド基本情報1/2)
さて、ようやくトラムに乗り
ユースホステルを目指します。
トラムはプラハのものとよく似た形ですが
こちらはブルーです。
トラムに乗ると自分で一日券を、
バスの整理券発行機のような機械に差し込んで
Valid(有効化)しなければあきません。
いくら券を持ってても「忘れました」は通じないそうです。
(でも、その後ホンマに忘れた時には、運良く監視員に捕まらずセーフでしたが)
美しい公園を周回しながら街を進むと
割と早々と郊外めいた街並みにかわります。
雨が降ってることもあってか街全体が静かな感じ。
Salwatorという停留所には
中心部から10分ぐらいで到着しました。
ロータリーになっていて乗降客も割と多めでした。
そこから歩くこと5分
住宅街の中にひっそり紛れ込んでいて
少し分かりにくいですが
よく言えば落ち着いた場所に
目指すユースホステルはありました。
路地を入って180°振り向くと
普通の家のエントランス
シングルルーム
ベランダからの眺め
Aggaというニックネームの
お姉さんは愛想よしで
いろいろ説明してくれます。
なかなか快適そうです。
2泊だけ予約していたのは
ネットで見ただけだと実際ダメだった場合
他の宿に替わろうとしていたからですが
延泊しても良さそうです、探すの面倒くさいし。
荷ほどきをして、
シャワーを浴びて、
いざ街へ。
ふたたびトラムに乗って中心部に向かいます。
雨が降ってなければ歩くんですけど。
でもトラムが着いた頃には雨もやんでました。
聖マリア教会/旧市庁舎/その間の広場
広場の周りにはカフェやレストランなどが
立ち並んでいますが
どこも石造りの重厚な建物だらけです。
さりげなく映画のポスターをチェックします。
一周したところで、撮影隊を発見。
花屋のオジサンと小さい女の子が
芝居しています。
テレビドラマの撮影だそうで
日本と同じように(ちょっとユルーく)進んでいます。
不思議なのは、国境を越えて、各パートそれぞれが
それらしい雰囲気を醸し出していることです。
なんででしょうねぇ、ちょっと言葉にしにくいのですが。
しばらく遠巻きに見てましたが
ふたたび雨が降ってきて撮影は中断。
ずっとは付き合ってられないので
街ブラを再開します。
でも、お土産も買う気ないし
プラハでヨーロッパ建築には
満腹状態だし
あんまりすることがありません。
いろいろウロウロしたあげく
結局、映画観ようと決めました。
さっきポスターが貼ってあった建物を
奥に入っていくと切符売り場らしきところがありました。
しかし、
中のオバチャンとのコミュニケーションはお手上げです。
でも満面の笑顔で指さしてます。
とりあえず、その方向に歩きました。
すると
中庭状態のところに入口が。
3mぐらいありそうな木の扉を開けると
洒落た階段がありまして
二階には小さなロビーが。
受付には大学生風のお兄さんがいて
英語ができましたので
ポーランド映画を観たい旨伝えると
「Ogrod Luizy」という作品なら
夜の回には英語字幕付で上映するとのこと。
切符だけ買って先に夕食を食べましょう。
なんか、久しぶりすぎて
ダラダラと長くなってしまいました。
とりあえず次回に続く……
………のか?
【関連する記事】
監督の言葉、・・・映像が浮かびます♪
トラムの中を写した写真がいいですね!ユースホステルに咲いているのは桜かなぁ・・・?
次回も楽しみにしてます♪
クラコフはアウシュビッツ収容所跡の近くなのですね。
次回はその辺の話でしょうか?