2006年12月25日

撮影日誌6・並行して

まだシナリオは完成してない、とはいえ撮影が近づくにつれ、
様々なことを決めて行かなあきません。

スタッフ、キャスト、撮影場所、宿泊場所、機材…

しかし、機材や宿泊場所は別にして、シナリオができないと
決まらないものでもあるのです。 そこがジレンマですが、そうも言ってられないので、
プロット(簡単なあらすじのようなもの)だけを基にして
まずは、若手のオーディションをやることにしました。

主人公の賢治、恋人の典子(あ、このときはまだ「倫子」でした)、
愛人のゆかりの3役。

まずは、東京でのオーディション。
東京在住歴の浅い近畿人に声かけました。
なぜかといえば…
実家泊まりをお願いできるんではないかっちゅう、
ものすごい形而下的な理由です…(とほほ)。

キャスティングの佐藤唯史氏が奮迅して集めてくれた
若手俳優たちはみな強者ぞろい。
倫子、いや典子役は割とすんなり
谷村美月さんに決まったと記憶しています。
ちなみになんで漢字が変わったかっていうと、
オーディションでよく「リンコ」と
読まれてたからです。

しかし、色んなことを書けば書く程、
あっけない理由が多いので心配です。

ここはひとつ黒澤明御大のエピソードを思い出して
勇気づけること(権威づける、のマチガイ?)にしましょう。

「乱」だったか「影武者」だったか忘れましたが、
映画を見た外国の記者がインタビューで
「あのカットは不思議なフレーミングだった。
 どういった芸術的な観点からああいう画角に決めたのですか?」
と、質問した時の黒澤さんの答え。
「あれ以上キャメラを振ると
 ソニーの看板が入ってくるんで仕方なくですよ」

え〜…何の話でしたかね?

そうそうオーディション、オーディション。


そういうわけで、残るは賢治(と、その友達)とゆかり。
なかなか難航しました。

まずは賢治。
東京で、なかなか面白い役者はいたのですが、
引っかかる点もあり決められませんでした。

問題のひとつは年齢的に20代半ばだということ。
勿論、映画なので実際の年齢でなくてもいいのですが、
今回は、同級生役の谷村さんが実年齢であること、
ゆかりと並んだ時に恋人ではなく年上の「おねいさん」(by 岡崎京子)に見えなくてはいけないことがひっかかってました。
あとは「弱さ」が足りないな、とも。達者なので芝居で作ることも出来たでしょうが、人間のタイプとして芯から弱いタイプには敵わないな、と。

そしてゆかり役は、東京でかなり名の通った役者さんに決まりかけてました。
芝居に関しては申し分ないですし、
あちらも、今まで喜劇的なアプローチの芝居には
縁が少ないので乗り気でいてくれていると聞いてました。
が、新鮮な顔ぶれにこだわりたかったというか、
安全策に思えた、というか…。
とにかく他の役とのバランスを見て考えさせて下さい、
と我が侭を言いました。

そして大阪編に持ち越したのですが、なかなか賢治にぴったりと来る人には出会えませんでした。
なかでは村田役で出演した小堀君が、経験はないけど
なかなか面白いな、と思えたぐらいです。
(彼も賢治役でのエントリーでした)
東京オーディションで残ってた現役高校生と小堀君。
もう少しダメ男子がいないか…。

手詰まり&期限切れが近づいてました。
「やっぱり声かけてみるか」
そう、心当たりあるにはあったのです。
でも、あまりにあまりちゃうか…と敬遠していたのでした。

それは冨樫森監督の「ごめん」でダメ男子を好演していた久野雅弘君。


似た話ともいえなくない作品なのに、さらに主演が同じ
となれば、当然二番煎じ的な印象は免れない…。
うーん…ジレンマ。

でも、ひとまず会うだけ会ってみよう!
と思い来てもらいました。
ところが…




次回へつづく!

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posted by 小林聖太郎 at 16:40| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | さつえいにっし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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