2007年01月26日

スタッフ紹介/演出部応援編

意表をついてばかりですが、理由は単純です。
聞きやすい人から書いてるんです。
これから問い合わせメールや電話が
色んな人に行くと思いますが……

「覚悟しいやぁあ」
(by 言わした志麻)


で、演出部応援の武さんです。


070118-181448.jpg
名前:武 正晴
  (たけ まさはる)

役職:演出部応援


性別:男性


プロフィール:
1967年7月5日生
      北九州市に生まれるが、
      父の仕事の関係で日本各地に移り住む。
      比較的長く住んだ土地は、尼崎市、名古屋市。
      小学校低学年で数年過ごした尼崎では
      九州訛りを徹底的に叩かれたという。

1986年 上京、明治大学入学とともに、明大映研に参加、
      多数の自主映画制作に携わる。
      在学中からOBの室賀 厚監督に師事し撮影現場に。
      Vシネマ、テレビ2時間ドラマのエキストラ係、
      美術部、製作部を経て演出部に。
      製作部時代には、

     「ツナギ(食事と食事の間に摂る軽食)買ってこい」と命じられ、

      作業用のツナギを人数分買ってきたという逸話を残す。

 
     (ご本人から指摘がありましたので、ここに謹んで訂正もうしあげます。

      ツナギは人数分ではなく、2着でLとMだったそうです)


1990年 明大文学部演劇学科卒業、
      本格的にフリー助監督として映画現場に参戦。
      工藤栄一監督、石井 隆監督、崔 洋一監督、中原 俊監督、
      森崎 東監督、井筒和幸監督らに師事する。


●主な助監督作品(カッコ内は公開年)

劇「」(93年/萩本欽一監督)
 「夜・りんご・コインランドリー」(93年/16mm/白黒20分/岩橋直哉監督)
劇「SCORE」(95年/室賀厚監督)
劇「平成無責任一家 東京デラックス」(95年/崔洋一監督)
劇「GONIN」(95年/石井 隆監督)
劇「岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS」(96年/井筒和幸監督)
劇「さすらいのトラブルバスター」(96年/井筒和幸監督)
劇「Lie Lie Lie」(97年/中原俊監督)
劇「殺し屋&うそつき娘」(97年/小沢仁志監督)
V「Indies.B Babble in the Night
     (99年/カラービデオ6分/岩橋直哉監督)
劇「SCORE2 THE BIG FIGHT」(99年/小沢仁志監督)
劇「ビッグ・ショー ハワイに唄えば」(99年/井筒和幸監督)
劇「歯科医」(00年/中原 俊監督)
劇「カラフル」(00年/中原 俊監督)
V劇「張り込み」(01年/篠原哲雄監督)
劇「サトラレ」(01年/本広克行監督)
劇「あしたはきっと…」(01年/三原光尋監督)
劇「忘れられぬ人々」(01年/篠崎 誠監督)
劇「コンセント」(02年/中原 俊監督)
劇「ホテル・ハイビスカス」(02年/中江裕司監督)小林と出会う。
劇「AIKI」(02年/天願大介監督)
劇「カクト」(03年/伊勢谷友介監督)
劇「蛇イチゴ」(03年/西川美和監督)
劇「ゲロッパ!」(03年/井筒和幸監督)撮影順では「ハイビスカス」の次。小林も参加。
        演出部見習い(監督アシスタント)として
       「キトキト!」監督の吉田康弘
       こないだサディスティックミ「カエラ」バンド
       PVを監督した滝本憲吾がつく。
劇「69 sixty nine」(04年/李 相日監督)小林も参加。
劇「村の写真集」(04年/三原光尋監督)小林も参加。

      サードには吉田(戦死した兵士の写真で出演も)。
劇「ニワトリはハダシだ」(04年/森崎 東監督)小林、中村も参加。
劇「パッチギ!」(04年/井筒和幸監督)小林も参加。サードは吉田と滝本。
        この2年間は公私ともに、というか私がない状態でした。
        武チーフ、小林セカンドで働きまくりました。
劇「ヒナゴン」(05年/渡邊孝好監督)
V劇「いちばんきれいな水」(06年/ウスイヒロシ監督)
劇「雨の町」(06年/田中誠監督)セカンドに吉田。
劇「嫌われ松子の一生」(06年/中島哲也監督) 吉田、滝本がつく。
劇「おばちゃんチップス」(07年/田中誠監督)
劇「パッチギ! LOVE&PEACE」(07年公開予定/井筒和幸監督)滝本がセカンド。

●監督作品
<8ミリ>
「ドキュメント、合宿」
「嗚呼!栄冠は君に輝く」
「泥棒のいちばん長い日」

2006年撮影の「ボーイ・ミーツ・プサン
(07秋公開予定・06東葛国際映画祭でプレミア上映)で長編デビュー。
同年に
「いちばんきれいな水」の併映として
短編「夏美のなつ いちばんきれいな夕日」(web配信中<windowsのみ>)を監督。

07年7月5日で40歳を迎えるが現在独身


いやいや、今回は初め、武さん参加する予定ではなかったのですが、
色々ありまして大分助けてもらいました。
ちょうど「ボーイ・ミーツ〜」の撮影で釜山から帰ったばかりの
武さんを「ちょっとだけ…」と言って騙したのは中村さんです。
中村さん武さんありがとう。

写真は「明治維新の頃の日本人」を意識してポーズとってるだけで、
普段は優しい男性(独身)です。
現場では「軍曹」と呼ばれてますが…。

徳島の山奥で撮影してる時のこと……。

遠くで見学していた地元のおばあちゃんが
本番中、大声で「誰がきてるんや?」みたいなことを
喋ってしまったために、
NGになったことがありました。

「軍曹」は、耳が遠いであろう お婆ちゃんにメガホンで

「ああダメだ!!あなたのせいで今うまくいかなかった!
 分かってますか!!あなただけのせいだ!!聞いてるのか!!」
と絶叫してました。

お婆さん明らかに分かってませんでした。
でも三分の一ぐらいギャグでもあるので、
陰惨な雰囲気になることは……稀です(たまにあんのか!)。


武さんのもとで助監督をしていると、本当に鍛えられます。
一分の隙も許してもらえない。


……武の一分


えぇっと……先に進みます


トランシーバーを使って
エキストラや
俳優部の出るタイミングや
乗物なんかのきっかけを出したりすることも
助監督の仕事では よくあることですが、

たいていカメラサイドにどっしりと立った武さんが
シーバーを握りしめて指示を飛ばしてきます。

「(小声)はい、バス出た」

とか

「出た」

とか

静かな芝居がカメラサイドで進行してて
トランシーバーで話せないような時は、
交信ボタンを押す


(…ザッ……)



というノイズだけをきっかけにすることも……。

トランシーバーを使う場面では、
スタート位置から芝居場は見えませんし、
声も聞こえません。

作業としては音聞いて
役者やエキストラに
「どうぞ」って言うだけで小学生でもできますが、
ものすごく集中しないと聞き逃したらえらいことです。

まあ大抵は何事もなく進行するのです。

しかし、

カメラサイドから見えないところで
色々なトラブルが起こるのが撮影の常。
たとえば、バスの中に乗り込んでた時のこと。

例によってシーバーから

「…出た」

と聞こえたので、
運転手さんの背中をタッチして知らせ、
(車内にもマイクが仕込まれてた為)
彼も出ようとはするのですが、
エンジントラブルなのかバスが動かない。

「武さん、バスが……」
言い終わる間はありません。
そもそも、
送信する時に本体横のボタンを押して喋るのですが、
武さんは押しっぱなしなので、
こちらが喋っても向こうには聞こえない
一方通行交信なのです。

しばらく

…出た……出た出た……出た……デタデタデタ…………」

と続いたかと思うと、

ちきしょー……一旦カッットォー!!」

続いては…
聖太郎!!どうしてバスは来ないんだ何でだ
今バスが来てたら後全部よかったのに
あーどうしてだ何でだ何が起こっているんだ
ちゃんと報告しろよ何でなんだこっちには全然わかんないんだよ
出れるのか出れないのか出れるのか出れないんだったら出れないって言えよ!
いつまで待ちゃいいんだあーもう日が暮れるぞ
何でだどうしてだいいのか悪いのかどっちなんだ返事しろよ」


もう野坂昭如さんの文ぐらい句点なしで問い続けられ、
こちらも答える意思はあっても返事ができない。

結果、シーバーの怒濤の問いに対し、
遠くから絶叫
あるいは猛ダッシュでカメラサイドに
走りながら答えることになります。


「すんませんエンジントラブルでぇ出れませんでした〜ぁあ!!!!」

この時、間違っても
「シーバーで出れないって言ったんですけど」
などと口走ると

シーバーに頼んじゃねええよぉお!!

と怒鳴られますので注意しましょう。(いつ役立つねん)

ああ、まだまだ軍曹エピソードは尽きないんですが、
またの機会ということで……。


いやぁ、現場ってほんっとにいいもんですね(by? マイク水野)

posted by 小林聖太郎 at 02:41| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | しょうかい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やばいっす。武さん紹介の記事面白すぎます。勘弁して下さい。これは…第二回やって下さい。落語会大成功したみたいでよかったですね。頑張って下さ〜い!
Posted by 吉田 at 2007年01月29日 13:12
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