「ナビィの恋」という映画の撮影で
沖縄の粟国島というところに
合宿体制でふた月ほど泊まり込んだことがあります。
島の社会福祉協議会の施設をまるまる
お借りして、映画にも出てきた体育館を
食堂にして、イタリア帰りのシェフが
日々いろいろ工夫を凝らした料理を
出してくれてました。
しかし、粟国島は本島から船で1時間ほど離れた
離島なので、多くの食材は本島から船で運ばれて
くるのです。必然的に連絡船が欠航すると…、
だんだんと、野菜が減り肉が減り…、
というように、食べられるもんの種類が
限られてくるわけです。
そして最後に何が残るか、
というと…これがなんとヘチマ
(まあ米、ということも言えますが、それはそれ)
初めは
「へえ〜ヘチマって食べられるんや」という
感じで目新しかったのですが、
日夜、ヘチマの味噌煮、ヘチマの炒め物
ヘチマの味噌汁、ヘチマの…なんやったっけ?
まあ、とにかく船が無くなるとヘチマ、
嵐が来るとヘチマ、何かあるとヘチマ…の毎日だったんです。
たぶんひと月で、
一人当たり10本以上は食べたんじゃないでしょうか?
ちなみに、ご存知の方も多いでしょうが、
沖縄ではヘチマのことをナーベラーと呼びます。
それで…?
いや、ただ雑学をひけらかしてみただけです。
かまわず先へ進みましょう。
撮影が終わって、本島に戻ったときには、
美術スタッフと
「とにかく、いわゆる和食が食べたい!」と
いう話で盛り上がり、
「居酒屋?いいねえ」
「すごい!!浅漬けや〜!」と、
いわゆる居酒屋定番メニューを注文しまくったんですが、
出てきたのはゴーヤの浅漬け。
…うん、意外とおいしかったんですが、ね。
その時の気分とは違ったんですよ。
白菜〜!とか
きゅうり〜!とか
そういう定番で、ゼロに戻りたいという気分だったんです。
何で長々とそんな話したのかというと、
不思議なもんで、
今は、月に一度ぐらいは食べたくなるんですよ、
ヘチマ

昨夜も一人で沖縄料理屋に入って、
ナーベラーのンブシー定食たべてきました。
ほのかに薫る土のニオイが
癖になるんですねえ。
今ならひと月10本も大丈夫だと思います。
タイトルは、何となく「こぶ弁慶」を思い出して
話を繋げようか、と思って
書いたんですが繋がりませんでした。
許せよ〜
そんなわけで、コメント欄でとらさんにも叱られたんですが、
更新ペースがおちてまして
どーも、すいやせん
頑張ります。
あ、いえ
そんなに頑張りません
どっちやどっちや
前向きに鋭意努力することが可能かどうかを
委員会に持ち帰りまして検討したいと
いたす所存であります…ふっふっふ。
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清水さんがNHKの中継にどアップで映っていました.
そう言えば、ぴのっきを・・・“ナビィの恋”に出てたなあ、と思い出しておりました.
その2・3月後だったでしょうか、清水さんお亡くなりになったのは・・・・黙祷(--)