何の日か……?
あんまり記念日とかに
興味ないんですが、
知られてないだけに
ちょっと興味をもってしまいました。
で?
結局は……
今日は
特高が作られた日なのだそうです。
What's 特高?
特攻?
いえいえ……特高とは特別高等の略です。
1910年、8月21日に
警視庁に特別高等課が作られました。
初めは、勢いづいていた労働運動と共産党の活動を内偵し、
テロリズムやストライキを未然に防止することが目的でした。
「警視庁特高課のスタート時点での仕事は、
1・同盟罷工(労働者のストライキ)に関する事項、
2・爆発物に関すること、
3・その他特別高等警察に関する事項、
4・各種不穏文書・図書・新聞記事の検閲に関する事項
の4分野に、内偵取締りの目を光らすことであった。
新設当初の特高課は、課長1名、特別高等係7名、検閲係6名、
計14名からなる小さなセクションであった。」
(「日本の暗黒 五色の雲」森村誠一・下里正樹・宮原一雄著
/新日本出版社より)
しかし、アッという間に、
各府県の警察に設置されるまでに増殖し、
警察それ自体も特高化してしまうほどでした。
さらに
1925年にできた治安維持法(http://ja.wikipedia.org/wiki/治安維持法)によって
「大正デモクラシー」で根付いたかのように見えた
日本の民主主義は、呆気なくも踏みつぶされたのです。
当初の目的の左翼運動が勢いを失うと、
自由主義者、宗教家、あるいは少しでも政府の方針に
異を唱えた者は「非国民」「アカ」だと弾圧しました。
ここで少し(でもないか)引用……
「北林 まあ、治安維持法を見てきた人間には、
いざとなったらあの手でやってくるんだな、ということぐらいはわかりますけどね。
この間、ある劇団が主催された辺見さんの講演会に参りましたが、
集まった人たちが高揚して、
とても勇気凛々と意気投合していたのが気になったんです。
破防法などが通れば、こうではすまないというのが目に見えてますから。
こういう偽装平和の中にいますと、現在の自由というのは不変で、
大勢で話し合って声明でも採択すれば、
民主的な力は結集されていくんだと思いがちですが、いざとなったら、本当に……。
善意の人たちほど、楽観的な思い込みを持っていますけど、危なっかしいですね。
そうかといって、そんなことではすまないですよ、
と水差すようなことはするべきじゃないでしょうしね。」
(「屈せざる者たち」収録の辺見庸×北林谷栄対談P200より)
「北林 淀橋署の桃色リンチというのは有名でした。
悪名高いスキャンダルです。特高などという輩は、
本当に下賤で残酷で、あんなやつらのこと考えたら、
飢えて人肉食べる方がよっぽどゆかしいですよ。」
(同書P215より)
そんなんで
「自由」とは、未来永劫自動的に我々に保証されているものでは
ないんやよ、頑張って守っていかなあかんねんなぁ……と、
心新たにした次第であります。
ほなまた。
ラベル:特別高等警察
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