2007年10月30日

クビダ!

Michel Gondry組も、
アッという間に7日間の撮影を終えました。
まだまだ撮影は続きますが、
今のところ、何とか撮りこぼさずに
日々の撮影をこなしております。


そして、日を追う毎に
Michelの使う日本語が
増えていってます。


「オハヨーゴザイマス」
「アリガトウ」
「Don't touch the moustache(=ドウイタシマシテがこう聞こえるらしい)」
「肩ナメ」(手前の人物の肩越しに撮影すること)
「ハヤク」
「マイテマイテ」
「マワソウ」
「スグニ」


そしてなぜか……


「クビダ!」

助監督が同じことを二度確認した時、
キャメラマンが(フィルムを節約するため)
監督のカットがかかる前にキャメラを止めた時……
一日に何回も繰り返してます。


もちろんギャグです。(たぶん)


が、
基本的には、ものすっっごいセッカチで
とにかく待つことが嫌い。

一旦はじまった撮影が、
カットする度にメイク部が直し、
照明部が直し、撮影部が直し……と
待たされるのがイヤで、
芝居が終わってもカットをかけないのです。


ほな、どうやってもう一回撮るのか?
といいますと、
キャメラが回ったまんまで
「Again! from the begining!!」とか
「Action!  Dialogue!!」とか
「More seriously」などと
次々と指示が出され芝居が何度も続くのです。

俳優も焦るしスタッフもてんやわんやです。
ぴぴぴーよこちゃんです。
フィルムはガラガラガラガラ回るし
予想してた準備は全く役に立たないし
大変な現場です。


てなわけで更新滞っておりました。
すいません。


そんなMichelですが、
普段はホンマに可愛らしい人柄で
憎めません。

セットでの撮影の時、
新作「Be Kind Re-Wind」のポスターが
セットの隅に貼ってあったのですが、
誰かの作業の都合でか、朝来たら床に落ちていました。

それを見たMichelは、
哀しそうな顔で
「もう一回貼っておいてもいいかな……。
 でも自己宣伝好きと思われるのはイヤだなぁ。僕は謙虚なんだよ」

と、ここまでなら普通ですが、
彼の想像は止まりません。

「謙虚ぶりでは世界最高といってもいいぐらい……
 いや、僕こそは、今世紀最大の謙虚な男なんだ。
 よし、「今世紀最大の謙虚な男」として金ピカの数十mもある銅像を
 作ってもらおう。「こっちを見るなぁ」って感じで両腕で顔を隠してるんだ。
 ヘリコプターが周りを飛び回って、アナウンスが流れる。
 「この銅像を見ないで下さ〜い!」
 で、夜になるとサーチライトが
 銅像を照らすっていうのはどうかな?」

とにかく、いつもしょうもないこと
言い続けてます。
ファンの方には申し訳ないですが、
下ネタだらけでもあります。

良くも悪くも「永遠の12歳」と言ったところでしょうか。
チンコウンコ大好きです。

撮影中、気が狂ったように
叫び続けていても
毎晩、撮影が終わると
「Great day」と言って
握手してくる笑顔のために
明日からも働いてしまいそうです。

公開は来年の春〜夏頃になると
思います。

お楽しみに……


http://movies.yahoo.co.jp/m2?ty=nd&id=20071017-00000079-sph-ent
http://news.livedoor.com/article/detail/3347453/
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=6529
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/release/2007/10/2683/index.html


ラベル:gondry Tokyo
posted by 小林聖太郎 at 14:50| 大阪 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | にっき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小林監督もそろそろ次回作、取り掛かってもいいんではないですか?
もちろん「かぞくのひけつ」の東京公開があって、おれに続く全国・全世界公開もあるでしょうが、とにかく次回作が観たいです。
Posted by ポコペン at 2007年11月01日 13:03
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
blogbanner_2.jpg
リンクフリーです。↑バナーもよかったらどうぞ