てなわけで、地下鉄で声かけてきた
イタリア人ダリオ君、
<君はコーラかなんか飲んどいたらええやんか、行こ行こ>と
明るく強引に先導します。
もうちょっとこちらも粘ってみましょう。
<明日早いしなぁ...>
<何時?>
<九時には宿出て色々回ろと思ってて>
<ヘーイ!俺なんて八時に家出なあかんねんで。
しかも実は家で彼女が待ってんねんけど、一杯だけええやん>
(とりあえずホモの線は消えたか...)
<もう10年もつきあってるから別に今さら急いで帰ることもないねん。
それに正直いうたら女はどうでもええねん。見て触って楽しむにはええけどね>
(さすがマッチョやね。タジマ教授と闘わせてみたいわ)
<なるほど...彼女もイタリア人?>
<いや、ケニア人>
おぉ、変化球で来ました。これでこちらも興味が出てきて、ついに敵の作戦に乗ることにしました。
しかし、なぜか入ろうとする店がことごとく<今終わった>と
言われます。
しかも<すんませぇん>の一言もなく
官僚のように取りつく島もない断り方で。
ダリオ君、
<一杯だけ!すぐ帰るから!>と
相当粘りますが、相手は目も合わしません。
出てきしなに、慰めるつもりで
<スラブ式ってことやね>と声をかけると
<分かってるやぁあん!イタリアやったら有り得へんで、こんなん>
と、全くめげずに道を渡ってネオンに向かって歩いていきます。
<開いてへんねやったらしゃあない、ここでもええか。ええやろ?>
と言われても...どこやねん
<女好きやろ?>
<はぁ、まあ一応人並みには>
<ほなええわ>とスタスタ入っていきます。
入り口に座る屈強な男となにやら交渉しているダリオ君。
<おいおい、待てよビール一杯で200はないやろ?>
しかし門番は首を横に振るばかり。
しかたなく打里緒君(変変換生かしてみました)
二人分400コルナ(約2500円強)払います。
建て替えてくれたのだと思い200差し出すと
<ゲストからは貰われへんわ>と受け取りません。
ええやつやん、打里緒君。
いや待てよ、最近では数日間かけて
友人関係を作ってから財布やパスポート、
カードを盗む手口もある、って
<地球の歩き方>に書いたあったぞ...。
むむむ、しかしまあ今日のところは
大丈夫やろ...たぶん。
と、中に入ると
裸のお姉さんがステージで踊ってはりました。
なるほど、要するにトップレスバーだったのですね
ビールが2本運ばれてきました。
<乾杯!>
チェコのビールは軽くてフレッシュなので
この僕でもゆっくり一本ぐらいなら飲めました。
打里緒君とはレゲエ好きという共通点も見つかり
話が弾みます。
店を出るころには、
週末、ケニア人の彼女と一緒に
レゲエクラブに行く約束までしてました。
こうなったら、彼が詐欺師だとしても
とことん騙されてみようじゃないか!
<ほな、オヤスミ>
<ビールご馳走さん>
<あれ?飲まれへんかったんちゃうかった?
ごめん!忘れてた、コーラ頼んだらよかったな>
<いやいや、美味しかったよ>
<そらよかった、チャオ>
<オヤスミ>
帰り道、小学校卒業の時に
交換したメッセージ集に
仲良かった女の子が書いてくれた
言葉がとつぜん浮かんできました。
<騙すより騙される人でいてね>
こういう訳で、プラハの第一夜は
終わりました。
とさ。
このままじゃ滞在中には終わりませんぜ、お客さん。
寝る間惜しんでアップしとります。
明日もアウシュビッツです。
またまた尻切れトンボになりそう...
もうちょい頑張ります
お詫びに
ダリオ君初公開
(いらんか!?)
<プラハ編・3(プラハ散策)>へ
【関連する記事】
駄狸男クンも密かにイタリア弁でブログ更新しているのではないでしょうか・・・。
あれから こっそり ブログ見せてもらってます
(^0^)/
ぷぷぷ、面白いっす。
続きが気になり、つい書き込んでまいました。
ではでは・・良い?旅を!